保育士の確保でだれもが安心できる保育所に

保育士の正規雇用職員欠員補充を求めて伺います。

子どもの減少と反比例するように、保育所入所を希望される方がふえており、子育て支援の面でも、保育所や幼稚園の果たす役割が大きくなっています。本市では多くの職場で非正規雇用の職員が増えていますが、特に専門性が要求される保育所現場での正規職員の欠員状況は深刻です。

保育所現場での正規保育士欠員状況は、23人もいるということが昨年6月議会でも明らかになり、市の答弁では、早急に対応するとのことでしたが、いまだその状況は改善されていません。

昨年9月議会では、「29年度市職員採用資格試験」実施の内容に保育士の募集がなかったことをとりあげ、正規保育士の増員計画の具体化を質問しました。

その後、結局、昨年度、新年度に向けての募集はなく、ようやく今年5月に2人程度の正規募集をかけ、6月に採用試験をするとしています。しかし、その採用募集は昨年度、急に辞職をされた欠員を埋めるためとのことで、もともとの正規欠員分を埋めるためのものではありません。

さらに、さかのぼれば、2015年6月議会の代表質問で、「市の保育所では、保育士の配置基準は守られているのか」という私たち議員団の質問に、「正規職員と非正規職員で必要数を確保し」「正規職員が76%、非正規職員が24%」と答えられました。

時間外保育については非常勤で、必要数32人に対し11人も不足しているとのことであり、私たちが現場からいただいた資料では、当時28人の正職員の欠員が指摘されていました。そして2015年に市が保育士募集をかけたのは5人だけでした。

そこでここ5年間の、保育士配置状況はどうなっているのか、正規職員と非正規職員の割合も含めてお答えください。また、時間外保育士の現状についてもお聞かせください。

そして、これまでの正規雇用保育士の採用募集状況についてもお聞かせください。

保育所は、人間を育てる場であり、最もマニュアル化の困難な分野です。次代を担う子どもたちの育成には、経験や研修・学習を積んだ専門性が高い保育士を雇用・育成することが求められています。「経費削減」の一番の対象となるのが人件費ですが、厳しい労働条件では、雇用は安定しません。

私たちは、保育現場からあがっている「今は何とか回っているが、これ以上は限界というところまで来ており、職員が倒れるか、子どもたちに目が届かず、事故も起こりかねない。事故が起きてからでは遅過ぎる」という声を議会で繰り返し届けて、保育士の正規職員採用募集を強く求めてまいりましたが、市は、切迫した保育現場の状況を理解しているようには思えません。

本市の保育士正職員数は、2004年には123人でしたが、2014年には73人にまで実配置を減らしています。

現場には正規、非常勤、アルバイトと様々な職員がおり複雑化していますが、非正規職員が担任をもって正規と同じような仕事をしていたり、何かあれば正規職員の方に過重な負担がのしかかるといった状況は、職員間の分断や保育の質の低下、保育士の離職にもつながります。

 

待機児解消のため保育所を増やすにも、保育士不足を解消しなければなりません。政府は、昨年度の人事院勧告に伴う賃金引き上げに加えて2019年4月から月3000円相当の賃金引き上げを行うとしていますが、月額10万円を超える全産業平均と保育士の賃金格差を是正し、保育士不足を解消するために必要な処遇改善としてはまったく不十分と言わざるをえません。

 

子どもを安心して預けられる体制づくりを早急に求めますが、今後、正規雇用の保育士をどれだけ確保する計画を持っておられるのか、見解をお聞かせください。

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