生活保護制度改悪を許さない

次に、国による生活保護制度の改悪をゆるさないために伺います。

先ほども、子ども医療費助成制度の充実と就学援助制度の拡充を求めましたが、施政方針では、「子どもたちが、生まれ育った環境に左右されることなく、夢と希望を持って成長できるよう、子どもの貧困対策を推進します」と述べられています。

しかし、政府は、生活保護費の「生活扶助費」を、2018年の10月から3年かけて段階的に最大5%引き下げようとしています。都市部に暮らし、子どもが二人いる世帯の夫婦では年間10万8千円の減額になります。

すでに生活保護制度については、老齢加算の廃止、住宅扶助や冬季加算の減額など相次いで削減されています。これらの改悪により、たとえば30歳代の母親と小・中学生がいる母子世帯では、年間で20万円の切り下げとなっています。

少子化を「国難」と言いながら、子育て支援に逆行する“弱者いじめ”が進められています。

生活保護の問題は、制度を利用している人だけの問題ではありません。今日の日本で貧困は特別の事情ではなく、ひとり親家庭や、倒産、失業、リストラ、病気、親や家族の介護などで職を失えば、誰もがただちに生活の危機に陥るというのが現状です。

生活保護基準は、住民税の非課税限度額、就学援助、最低賃金、国保や介護保険の負担減免、公営住宅の家賃減免など多くの制度とも連動し、その切り下げは国民のくらしを支える制度の全面的な縮小に直結します。

生活保護制度は、憲法25条が明記した国民の生存権をまもる“最後の砦”で、生活保護費の水準は、国民生活の最低基準を示すものであり、憲法が保障した人権を守る制度として前進させるべきものです。

社会保障の充実を名目に導入された消費税により、国は349兆円もの税金を国民から徴収しましたが、社会保障制度は悪くなる一方です。

消費税増税による財源は大企業と大金持ちの減税に充てられ、大企業には国家予算の4倍にも相当する417兆円もが、内部留保となり莫大な利益となってため込まれています。

しかし、安倍政権の5年間で、働く人の実質賃金は年間で15万円減り、OECD先進諸国では日本だけが「貧困ライン」が下がるという異常事態がつくられています。生活保護世帯は6か月連続で増加、昨年9月に実施された厚生労働省の調査速報値では、164万2273世帯で過去最多となっています。

安倍首相は通常国会の施政方針演説の中で、「民需主導の力強い経済成長が実現」したと自画自賛しましたが、実際は生活保護世帯や低所得者を含める貧困ラインと、国民の所得は下がり続けているのが実態です。

そこで、富田林市民の経済的な実態についてお聞きします。

安倍政権になった5年間で、富田林市民の給与所得者の平均収入と実質賃金の変化を教えてください。

貧困層の実態を表す、所得が最も少ない10%の層の所得上限はどう推移しているのでしょうか。

 

安倍内閣は、生活保護を引き下げ、格差と貧困の拡大に拍車をかけようとしています。

今回の政府の生活扶助水準の見直しの最大の問題点は、「一般低所得世帯」すなわち所得が最も少ない10%の層の貧困化に合わせるように、生活扶助基準を引き下げるという点です。憲法25条が保障する健康で文化的な生活の水準は、引き下げるものではなく国の責任で向上させるべきものです。

国で生活保護制度が改変された場合、市民にあたえる影響について伺います。

生活扶助費が増える世帯と、減る世帯の比率はどうなるのでしょうか。

また、支給される生活扶助費の総額はどれだけ減らされるのかお聞かせください。

 

富田林市では、市民の平均収入が減り低所得者層が増加しています。しかし、生活保護の利用者数は減少しています。

生活保護を利用する対象範囲にある人のうち、実際に利用している人の割合が生活保護の捕捉率ですが、日本の補足率は約2割と言われています。ドイツは6割、イギリスは5割、フランスで9割とされる調査があります。

貧困打開のためには、最低賃金の引き上げ、年金の引き上げ、非正規社員の正規化、男女の賃金格差の是正など国の総合的な対策が必要です。そして、市民の最低限の生活を保障するためには、市として生活保護制度を利用する捕捉率を引き上げる必要があります。

日本共産党は生活保護制度を使いやすくするために、国会で、この法律の名称を「生活保障法」に変えることや、国民の権利であることを明らかにし、制度の広報・周知を義務付けること、定期的に捕捉率を調査、公表し、補足率の向上に努めることなどを提案しています。

市の生活保護を利用している世帯数と、今後、市が生活保護の捕捉率を引き上げるための対応策をお聞かせください。

市の担当課も関係部署との連携をとりあい、市民の暮らしを支える対策と努力をされていますが、生活保護制度のあり方について市の見解をお示し下さい。

 

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