公共施設の再配置は利用者の声を大切に

定例議会で9月7日に行った田平議員のの代表質問を順次紹介しています。

 

次に、公共施設再配置計画についてお聞きします。

現在本市では昨年3月策定された「富田林市公共施設等総合管理計画」を基に、市内の120施設を対象として「公共施設再配置計画」策定が進められています。

現在の進捗状況について8月23日の全員協議会で議会への説明がありましたが、市民の皆さんからお聞きしている声やご要望を伝えるとともに、改めて詳しくお聞きしたいと思います。

現時点での進捗として、対象となる各施設の建て物の耐久性などハード面を縦軸とし、コストやアクセス・稼働状況についてのソフト面を横軸として一次評価結果が出されました。

この評価により各施設が「維持」「転用」「更新」「廃止」というカテゴリーに客観的に分類されましたが、今後は二次評価で公共サービスとしての必要性、機能統合と広域連携の可能性について評価され、「公共施設再配置方針」を作るとされています。

説明資料では、「1次評価により得られた結果は、2次評価を行うための基礎情報として使用するものであり、「維持・更新・転用・廃止」に分類された結果は、直接的に施設の方向性に繋がるものではありません」と明記されています。

しかし、一次評価で「更新」に分類された施設のうち、すでに「福祉青少年センター」は、公会堂跡地に建て替えられた “きらめき創造館トピック”として新装オープンしていますし、「久野喜台学童クラブ」はクラス分割に伴い改修工事済みです。また、「富田林病院」も建て替え計画が進んでいます。

1次評価で施設の運命が決定するわけではないとのことですが、すでに「公共施設再配置計画」が策定される前にも、このように次々と公共施設の方向性が決まっており、そのどれもが1次評価結果との整合もとれている点をみると、この評価の重みを感じずにはいられません。また、1次評価で「廃止」「転用」の枠内に入った施設についても、大きな不安を感じたところです。

「更新」は、今ある施設の充実や建て替え改修など、前向きな方向性です。「維持」についても、耐用年数や耐震・劣化度・バリアフリー基準、需要などから客観的に維持可能と判断された結果です。

しかし、「廃止」「転用」と分類された施設は、その地域に住んでいる方、利用されている方にとって、非常に重大な問題です。

まず、現時点での1次評価結果について、市民の方々、特に利用者やその施設周辺の地域の方々に十分に知らせ、声を聞く必要があると考えますが、いかがですか。考えられている周知方法についてもお聞かせください。

2次評価のしかたについて説明資料には、定性的な(数値ではない抽象的な)要素を整理して評価をするとあります。

公共施設を充実させるという視点ではなく、「法律等の義務付けや上位関連計画の位置付けがあるかどうか」「民間サービスによる代替可能性」「地元・市民への移管可能性」「広域連携」として、他の自治体で同用途の施設があり、連携が可能かといった、市の責任を後退させるような文面が気になりました。

公共施設再配置の裏には、安倍政権の「人口減少時代と自治体消滅」論に基づき、公共施設の統廃合をはじめ、さらなる市民犠牲の「行革」をすすめるテコにしようという国の大方針があります。

 

本市が公共施設の再配置を計画するにあたって、本来その目的は、地域経済や地域コミュニティ、住民自治を活性化させるためにはどうすればよいかということを基本にすえるべきです。このように数値化された表から廃止、転用、維持、更新と区切れるものではなく、少数でも利用している人たちがいる以上、廃止することになればその後その人たちがどこにいけばよいのかまで、思いを馳せる必要があります。

 

「地域コミュニティの拠点となっている公共施設を維持、充実させてほしい」「地域に小学校や幼稚園、保育所がなくなれば、その地域に子育て世代が移住してくることもなくなり、少子化にますます拍車がかかる」「防災拠点としても公共施設は非常に重要であり、民間に売り渡すような事になっては困る」といった声も出されています。

「公共施設再配置計画で決まったから」と上から押し付ける事になれば、この間、市が積極的に行っている市民参画とも矛盾するのではないかと懸念します。

数値化されたデータによる1次評価でふるいにかけ、2次評価でさらに別の角度からふるいにかけるのではなく、数値的データでは分からない市民のニーズを把握する努力が必要だと思います。特に、「廃止」「転用」という1次評価ありきで2次評価に進むのではなく、1次評価とは別次元で評価し、2次評価と合わせて市民の皆さんに、もう一度、改めてご意見を伺い、再度検討する必要があると考えます。

「公共施設の再配置に関する市民アンケート調査」では、「市民文化系施設」について、「数や規模は充足していると思うか」との問いに対して、60歳代、70歳代以上では、「不足している」「あまり充足していない」が、「充足している」と答えた人よりも多いという結果でした。定年退職後、地域に戻り文化活動やスポーツ活動などに取り組まれる方も多く、それに対して施設が足りていないと感じている人の割合が多いことがわかりました。

施設利用回数などをアンケートで問うだけでなく、利用者が少ない施設について、なぜ利用が少ないのか、もっとこんな施設になれば利用したい、という改善すべき点を聞き、住民の皆さんがどんな施設を求めているのかを知る必要があるのではないでしょうか。見解を伺います。

 

幼稚園も公共施設再配置計画の対象になっていますが、「幼保あり方検討委員会」から市立幼稚園における3年保育」が提言されています。市立幼稚園での3年保育の実施努力をしたうえで検討されるべきではないでしょうか。この点について、見解をお聞かせください。

 

次に、本市には児童館が1つしかなく、子育て世代が最近増えてきている他の地域にも児童館が必要であるとの声を多数お聞きしています。また、ご高齢者の方からは、公民館などのスペースが不足しているとの声もあります。

そこで、1次評価で「更新」に分類された青少年スポーツホールは市内で最も古いスポーツ施設で、日本共産党議員団は以前から「早期建て替え」を求めてきました。現在、エアコンもなく2階の部屋は暑すぎて、非常に良い立地条件にも関わらず、夏場の会議室利用はほとんどありません。

更新で建て替えるとなった際には、ぜひ児童館や高齢者の福祉施設としての役割も果たすような複合的な施設にしていただき、エアコン完備で地域の人たちが話をしたり一緒にご飯を食べたりできる公共スペースとしての検討を提案いたしますが、いかがですか。

また、市内にもともと4カ所あった市民プールが全て廃止されてから、川西プールが一昨年新装オープンし復活されましたが、青少年スポーツホールの敷地内にあった金剛プールは廃止されたままで、多くの方々からプール復活を求める声が寄せられています。

新しく富田林に引っ越して来られた方からも、「川西のプールまでは遠くて子ども一人で遊びに行かせられないしバス代もかかる」とか、「以前は孫を連れて歩いてプールに行っていたが、遠くなってからはよう連れて行けません」と行った声をお聞きしています。

金剛団地自治会をはじめとする近隣の自治会や住宅管理組合など共同で要望書も提出されています。

「更新」される際にはぜひプールの新装オープンも含めてご検討いただきたいと思いますが、いかがですか。

 

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