子どもが安心して遊べる施設や児童館の増設をもとめて

遊びは、子どもの人格的発達を促す上で欠かすことのできない要素であり、遊びのもつ教育効果は他で補うことができないと言われています。子どもたちは遊びを通して考え、決断し、行動し、責任をもつという、自主性・社会性・創造性を身につけます。

子どもたちを安心して遊ばせる施設を充実させることは、未来を担う子どもの成長を応援することであり、子育て世代の切実な要望です。

富田林市には自然がたくさんあり、整備された府営錦織公園などがありますが、屋内で子どもが自由に遊べる施設が少なく、わざわざ市外に出かけて子どもを他市の施設で遊ばせる市民がたくさんおられます。

富田林市の人口減はすすみ、特に子どもの出生数の低下は著しく、2018年の出生数は635人。前年からマイナス8.5%、59人の減少で4年連続で減少しています。また10年前の2008年からはマイナス22.6%の減少で、15年前の1054人の出生数と比べると6割に減っています。富田林市は全国平均よりも22%低い出生率となっています。

お隣の河内長野市では、駅前の商業施設「ノバティながの」のなかに、0歳~就学前の子どもと保護者が利用できる「あいっく」があります。遊びの広場や、子育てイベントを開催するスペースがあり、誰でも無料で利用できます。約半数の利用者が市外在住者で、河内長野の経済活性化やイメージアップに寄与しているだけでなく、河内長野市への移住の促進にもつながっているそうです。

前年0歳と本年1歳の子どもの人口を比較すると、ここ10年、毎年、数十名増えているそうです。

また、東大阪市の児童文化スポーツセンター「ドリーム21」にある「探検場」や「のびのび広場」には、ロケット滑り台、クライミングネット、トランポリン、一輪車、ターザンロープなど広いスペースにたくさんの遊具があり、雨が降っても子どもたちが1日中楽しく遊ぶことができる施設です。富田林市からもたくさんのご家族がこの施設を利用しにでかけており、「富田林にもこんな施設をつくってほしい」というご要望をお聞きしています。

兵庫県の明石市では、駅前の再開発ビルに「パピオスあかし」という公共施設をつくり、様々な子育てサポート施設や8000冊を超える本を備えた「子ども図書室」とともに、小さな子どもとゆったり過ごせるプレイルームやボーネルンド社の室内大型遊具などがある、親子が無料で利用できる施設がつくられています。

駅前型や郊外型など立地は様々ですが、子どもが雨の日や猛暑の夏でものびのびと遊べる施設が自治体によりつくられており、それらの施設の充実は子育て世代を中心とした人口増にもつながっています。

富田林市でも、屋内型の親子でのびのび遊んで利用できる施設をつくるべきだと考えますが、見解をお聞かせください。

 

 児童館についても伺います。

 児童館は、児童福祉法第40条による児童福祉施設です。屋内型の児童厚生施設であり、子どもに健全な遊びを提供して、その心身の健康を増進し、情操を豊かにすることを目的としています。

 児童館は、子どもたちに遊びを保障する場であり、子ども一人ひとりの状態を観察し、個々のペースに応じて自立していくことができるよう、専門職員(児童厚生員)が支援しています。子どもの生活が安定する環境が整備されるためには、大人の理解と協力が不可欠であり、親のグループやボランティアを育成するとともに、諸機関や団体との連携を図る中で、子どもや子育てにやさしい総合的な福祉の町づくりを目指しています。

また、子どもたちが安定した放課後を過ごせるように、登録制で毎日学校から直接来館する放課後児童クラブや、育児不安に陥りがちな子育て中の母親を支援する午前中の幼児クラブ活動などは、親への支援活動ともなるものです。

「遊びの施設」として位置づけられてきた児童館は、いま、子どもの最善の利益を保障する地域福祉活動の拠点施設として、福祉的機能を発揮するよう求められています。

富田林では若松町に1か所しか児童館がありませんが、特定の地域に限定されるべき施設ではありません。

市内各所への児童館の増設で、子育てを応援すべきだと考えますが、市の見解をお聞かせください。

 

以前には「子育てするなら富田林」をスローガンに、他市に先んじて子育て施策を進めてきた時代がありました。しかし、各自治体の努力がすすみ、厚労省の調査結果では、2018年4月現在で子どもの医療費助成を高校卒業まで助成している市区町村は通院と入院のどちらも3割を超えています。「中学校卒業まで」と合わせると、通院は88.9%、入院は95.8%の1668市区町村に広がっています。お隣の河南町では、今年10月から22歳までの医療費助成が始まります。

現在富田林市では、小6・中3での35人以下の少人数学級編成や支援学級への介助員などの配置、プレママ・ハッピーライフサポート事業や保育士による家庭訪問事業など、近隣市をリードするいくつかの事業がありますが、市の子育て施策では富田林市の水準は、他市との横並び状態です。そして、4つもあった市民プールが全廃され、市民プールのない市へと転落したこともありました。

転入より転出する市民が上回り、出生数の激減で毎年市の人口が減少しています。市の魅力づくりと、子育て支援策の充実が求められていることは明らかです。

先ほど紹介した明石市では、続いていた人口減少の対策として、子育て支援事業の充実に本気で取り組み、人口のV字回復が続いています。

学校へのエアコン設置や中学校給食などを他市に先駆けて実施し、保育料は第2子から所得制限なしで無料とし、小学校1年から30人学級を実現し、シングルマザーの養育費支援や、市に児童相談所を設置したりもしています。駅前の一等地に大規模な子育て応援施設を建設して、子育て支援を核とした街づくりを進めています。

その結果、市の人口は6年連続で増加し、赤ちゃんの出生数は4年連続で増えています。若い人たちの転入が増えて、市税収入は5年前に比べて21億円増え、市の基金も16億円増加しているとのことです。

子育て支援を他市に先駆ける施策の中心に推進することで、市全体の活性化につなげられる先進例はすでに始まっています。逆に、富田林市では市民プールがなくなって子どもを持つ世帯が他市に転出したり、非正規の保育士さんが賃金の高い近隣市に流出して保育現場で保育士が不足するという事態を経験し、今も正規の保育士が不足している状況です。

「子育てするなら富田林」を実現できる、積極的魅力的な子育て施策に取り組むべきと考えますが、市の見解をお聞かせください。

 

(答弁の後)

 子育て支援のための施設や施策の重要性については、市も認識されているようですが、具体策は示されませんでした。

 その他の子育て施策でも、子ども医療費助成18歳までの拡充や、紹介しました河内長野市や明石市の子ども施設の充実など、本市では具体化が遅れをとりはじめています。

 国の失政で、日本はGDPが世界第3位であるにもかかわらず、働く人の平均賃金は世界18位、教育費の公的支出は先進国43か国中40位です。子育て世代の収入の低下や国の子育て支出の貧弱さは目に余るものがあります。

 このような時こそ、「子育てするなら富田林」をと市民が誇れる施設整備を進めていただきたいと思います。

 児童館を特定地域だけでなく市内全域に設置することは、地域格差をなくすという市の姿勢が問われる課題でもあり、答弁で「近隣以外からの利用者」が「増加している」とのことでしたが、これは需要が高まっているのに近所に児童館がないことのあらわれではないでしょうか。子どもが自転車や徒歩で行ける児童館の増設をお願いしてこの項を終わります。

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