「空き家」対策の促進を

次に、増加する空き家への対策の促進をもとめて伺います。

全国の空き家率は増加の一途で、2013年においては空き家数が820万戸、空き家率が13.5%となりました。

富田林では、2003年で5380戸、2013年で6780戸と見込まれ増加しています。10年間で空き家の数は約1.26倍になっています。

富田林市の人口は2002年をピークに減少していますが、世帯数は減少していません。人口減少が続いていますが、国立社会保障・人口問題研究所の全国推計では、世帯数においても2023年にピークを迎え、徐々に世帯数も減少すると見込まれています。

国土交通省の調査では、2013年で新築された住宅は98万7千戸、滅失された住宅は12万7千戸でその差は86万戸で世帯数の増加60万戸を上回り、毎年20万戸のペースで空き家が生まれていることになります。

空き家のなかでも、売却や賃貸募集もせず、放置されている空き家の増加が大きな問題になっています。

私達議員団がおこなったアンケートや寄せられた相談でも、「隣の空き家が倒れてきそうで心配」「シロアリが発生しているが放置されたまま」「猫が死んでいる」「隣の空き家のほうから泥棒に入られた」「台風で壁が落ちたまま」「子どもが遊んで危ない」「不審者や放火が心配」など、所有者との連絡が取れないままの不安と対策をもとめる要望が増えています。

 

2015年5月に「空き家等対策の推進に関する特別措置法」が施行され、自治体が倒壊など著しく保安上の危険となるおそれがある空き家、著しく衛生上有害となるおそれがある空き家について、要件をみたし手続きが整えば、行政代執行で強制的に解体・除却対処でき、地方税法では特定空き家等として勧告されれば、固定資産税の優遇措置が除外される規定が設けられました。

「特定空き家等」とは、そのまま放置すれば倒壊する危険のほか、著しく衛生上有害となるおそれのある状態の空き家、適切な管理が行われないことにより著しく景観を損なっている状態の空き家、その他周辺の生活環境の保全を図るために放置することが不適切である状態の空き家をいいます。

この法律により、行政が特定空き家に対して措置できる仕組みができました。しかし、特定空き家等の解消には、空き家が放置されている所有者の側の問題を解決することが大事です。

空き家が放置されている原因は様々です。

所有者が亡くなって、相続で解決がつかないまま放置されている例や、本人が入院や施設に入所しているが、「いずれ家に帰りたい」という思いを持ってそのままになっていたり、認知症などで利活用の判断がつかない例などさまざまです。

また、経済的な理由で、住宅を撤去してしまうと固定資産税が最大4.2倍に増えてしまうことや解体のためには多額の費用がいることです。

さらに、古い空き家が、現行の建築基準法施行以前に建てられ、再建築が認められない土地になっていて売却できないケースもあります。

 

富田林市では2018年3月に、「富田林市空家等対策計画」が策定されました。

この計画では空家等の対策と措置の実施のため、現状と課題を明らかにし、対策の方針と体制づくりに向けた計画がしめされています。

2017年6月議会での答弁で市は、空き家の実態調査について、「水道の閉栓データにより、空き家の分布状況は一定把握できたものの、あくまでも机上での調査であることから、今年度におきまして現地での調査を行い、空き家の実態把握を行う」としていました。

そして、9月議会を前にした全員協議会で、業者に委託した外観目視で一戸建て及び長屋で1241件の空き家が存在するとのことでしたが、その後、調査の進展はどうなっているのでしょうか。

空き家対策の実施体制については、住宅政策課が総合調整をおこない市民からの相談窓口が統一され、関係する各課の連携をとるため庁内連絡協議会が組織されました。新設された庁内連携組織である「空家対策庁内連絡協議会」はどのように機能しているのでしょうか。

また、地域住民と学識経験者などで構成する「富田林市空家等対策協議会」が設置され、「特定空家」などの判断や空家等条例の制定にむけて協議をすすめるとのことですが、この協議の内容をお聞かせください。

 

しかし、実際に空き家問題を解決するには、相続の法的な対応や仲裁、不動産の売却か賃貸かの判断など専門的総合的な能力が必要です。所有者からの相談窓口体制、対応についての考えをお聞かせください。

 

空き家を除却したい所有者に対しては、市の老朽危険空き家除却補助金の適用や、土地の固定資産税の優遇があれば放置されている老朽家屋の処分が進めやすくなります。

老朽危険空き家除却補助金の活用状況と空き家リフォーム助成制度の創設や固定資産税の減免などについて見解をお聞かせください。

 

「空き家を活用して高齢者が集える場所をつくってほしい」「小さい子どもが遊べる公園にしてほしい」など、空き家の有効活用をもとめる声が寄せられますが、市の事業として空き家を市民のために有効活用することについて考えをお聞かせください。

 

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